血液透析(HD)

血液透析(HD)は、毎分約200mlの血液を取り出し、ダイアライザーと呼ばれる人工膜を使用して血液中の毒素を取り除き、きれいになった血液を体内に戻す治療法です。このコーナーでは血液透析(HD)について詳しく紹介します。

血液透析(HD)とは何ですか?

血液透析(HD)は、透析療法の一つで、医療機関に通院して、専門の医療スタッフによって行われる治療法です。
自宅に透析装置を設置し、自分で透析を行う「在宅血液透析」という方法もあります。

血液透析(HD)では、腕の血管に刺した針から血液を体外に取り出し、ダイアライザーと呼ばれる透析器を通して体の中にたまった老廃物や余分な水分を取り除き、きれいになった血液を体の中に戻す治療法です。通常、週に3回医療機関に通院して行い、1回の透析には3~5時間かかります。

血液透析(HD)には以下のような特徴があります。

  • 医療機関に通って行う透析です。
  • 血液を体外に取り出し、透析器に循環させて体内に戻すことで、血液中の老廃物や余分な水分を除去します。
  • 週3回通院し、専門の医療スタッフによって1回3~5時間かけて行われます。
  • 体の中から血液を透析器に送り込むために、血液流量の多い太い血管が必要となります。そこで、血液透析(HD)を始める前に、腕の動脈と静脈を手術でつなぎ合わせて血液がたくさん流れる太い血管(内シャント)を作ります。
  • 自宅に透析装置を設置し、自分で透析を行う「在宅血液透析」という方法もあります。
血液透析(HD)はどのように行いますか?

血液透析(HD)はどのように行いますか?

通常、医療機関に週3回通院し、主治医が処方した透析スケジュールにそって、1回あたり3~5時間の透析を受けます。治療は専門の医療スタッフによって行われます。

毎回の治療開始前には体重と血圧を測定し、どの程度の水分を体から除去するかが決定されます。
その後、医療スタッフが「内シャント」に針を刺し、取り出した血液をダイアライザーに通すことで血液透析治療が始まります。
3~5時間の治療の間は、テレビを見たり、本を読んだり、寝たりしながら、ベッドの上で静かに過ごします。透析中は、医療スタッフが治療の状態を確認してくれます。
透析が終わると、針と機械を外し、血圧を測定して帰宅します。

血液透析(HD)中や終わった後は、疲労感、不快な足のつり・吐き気を経験することもあり、透析日は帰宅後はゆっくり過ごす方が多いようです。

血液透析(HD)患者さんの生活例をみてみましょう

血液透析(HD)では、月・水・金 または 火・木・土の週3日医療機関に通って治療を受けます。
治療にかかる時間は3~5時間程度ですが、通院にかかる時間、着替えや血圧・体重測定など治療開始までの準備、治療終了後の着替えや休息などの時間もかかるため、透析日は透析を中心とした生活となります。透析が無い日は、自由に過ごすことが可能です。

血液透析(HD)患者さんの生活例

血液透析(HD)には、午後や夕方から透析を始めるパターンもあり、職場と就労時間などを相談して、透析治療に必要な時間を確保しながら仕事を続けている方もいらっしゃいます。また、夜寝ている間に医療機関で行う「オーバーナイト透析」や自宅で患者さん自身が行う「在宅血液透析」という方法もあります。

血液透析(HD)を行う場合は、透析を始めた後の生活をイメージしながら、通院にかかる時間や送迎の必要性、透析のスケジュールなどを考えて、血液透析治療を受ける医療機関について主治医と相談しましょう。

血液透析(HD)の利点

血液透析(HD)の利点

血液透析(HD)は透析中も医療従事者の管理の下で医療従事者によって行われる治療です。透析中には、昼寝をしたり、読書をしたり、ノートパソコンで仕事をしたり、音楽を聴いたりして過ごすができます。また、治療日に他の透析患者さんと会い、話をする機会があります。

また、自宅から外出する機会になる、自分ひとりで通院できる場合は家族にとってあまり負担にならない、透析生活を家庭生活と切り離すことができるといったことも血液透析(HD)の利点と感じる方もいるでしょう。

なお、治療について検討する際には、こうした利点とともに、考慮が必要な点を知ることも必要です。

どの透析療法にも、利点と考慮が必要な点があります。

血液透析(HD)では、通院が自分でできない場合は家族のサポートや送迎サービスが必要になること、毎回の透析時に針を刺すため針が怖い場合は不快である可能性があること、治療中や透析後に疲れや吐き気・頭痛などを感じることもあること、また、透析日に別の予定を計画することは難しいことなどの考慮事項があることを知っておきましょう。

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