腎不全の治療

腎臓病が進行し、末期腎不全の状態になると、腎臓の働きを代替えする『腎代替療法』(透析や腎移植)が必要となります。腎不全の治療は、患者さんのこれからの生活を支える大切な治療です。自分に合った治療を医療スタッフと話し合い選択するために、どのような選択肢があるか確認してみましょう。

透析や移植を考えましょうと言われたら

透析や移植を考えましょうと言われたら

透析や移植について考えましょうと言われたら、様々な不安で頭がいっぱいになり、治療について考えることも難しいかもしれません。しかし、腎不全の治療は今後の生活を支えてくれる大切な治療であり、日本全体では34万人以上(1)の患者さんが透析療法をうけて多くの方が元気に暮らしています。どのような治療があるのか、そして、どのようにして今後の治療を選べば良いか考えてみましょう。
(1) 一般社団法人日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況2019年12月31日現在」より

腹膜透析(PD)

腹膜透析(PD)

腹膜透析(PD)は自分の体の中の「腹膜」を利用して血液をきれいにする方法です。自分自身で、または介助者にサポートしてもらいながら、自宅や会社等で行います。
寝ている間に機械を使って自動的に行う方法(APD)と、日中に数回透析液を交換する方法(CAPD)があります。
治療は毎日行い、通院は月に1~2回程度です。

血液透析(HD)

血液透析(HD)

血液透析(HD)は、血液を体外に取り出し、透析器に循環させて体内に戻すことで血液を浄化する方法です。
通常、週3回医療機関に通院し、医療スタッフによって、1回3時間~5時間かけて行われます。
自宅に透析装置を設置し、自分で透析を行う「在宅血液透析」という方法もあります。

透析の治療選択肢を比較する

透析の治療選択肢を比較する

透析療法にはそれぞれ特徴があります。身体的、精神的、そしてライフスタイル上でも自分に適した治療法を選択するために、医療従事者と十分に話し合う機会を持ちましょう。

腎移植

腎移植

腎移植は、他の方の腎臓を、腎不全で腎臓が機能しなくなった方に移植し、その人の腎臓として働くようにさせる方法です。家族・配偶者から提供を受ける「生体腎移植」と 脳死や心臓死になられた方から提供を受ける「献腎移植」があります。

治療法は変更することも可能です

治療法は変更することも可能です

治療を続けている間に、体調や生活に変化が起きることもよくあります。一度選んで始めた治療法でも、病状や生活環境の変化に応じて、治療法を変更することが可能です。例えば、仕事を続けるために腹膜透析(PD)を選択し、定年退職後に通院時間が確保できるようになって血液透析(HD)に変更する、血液透析(HD)を選択したものの通院が負担になってきたので腹膜透析(PD)に変更するなど、個々の患者さんの病状や事情に合わせて検討することが出来ます。治療を始めた後でも、体調や生活について、主治医や医療スタッフに相談しながら、その時々で自分に合った治療を見つけていきましょう。

腎不全治療と保険制度

腎不全治療と保険制度

透析治療を行う患者さんが、経済的に安心して治療を続けられるように、社会保障制度が用意されています。

透析治療を受けながら健やかに暮らす

透析と暮らし

どの治療法を選択した場合でも、自分らしく充実した生活を送ることができるよう、治療と生活についてみて見ましょう。