運動と透析
定期的に運動することは、健康を維持し、精神的にも健やかでいるために重要です。

透析治療を受けていても活動的であることは、身体的にも精神的にもさまざまな利点があります。定期的に運動をすることで、自分に自信を持つことができ、心身共に元気が出て、社会交流の新たな機会が得られるかもしれません。さらに、「自分らしさ」を取り戻し、透析導入前と同じ活動をまた始めることにもつながります。
なお、運動を始める前には、どのような運動が自分に最適であるかを主治医の先生に確認しましょう。

活動的であることの利点
運動は透析を受けていても、いなくても、健康的なライフスタイルを維持するために必要不可欠です。運動は腎臓にやさしい食事と組み合わせることで、健康的な体重を維持し、筋力を強化し、頭をすっきりさせ、前向きな気持ちにしてくれます。

どのような運動であればできますか?
透析を受けていても、多くの種類の運動が楽しめます。定期的な散歩のような簡単なもの以外にも、屋内外でできるさまざまな運動を行っている方もいます。

特別な考慮が必要な場合
医学的な観点から、定期的に運動することに考慮が必要な透析患者さんもいます。糖尿病や心臓病がある場合は、特に注意が必要です。主治医の先生に相談して、少しずつ運動を開始して、徐々に運動の強度と時間を増やすようにしましょう。

水分摂取と運動
体内の水分バランスを保つことは、透析中には非常に重要です。運動をしているときは、通常よりも体の水分がより多く失われます。透析患者さんは、水分制限をしていますので、運動をした場合に、摂取する水分量を変更した方がよいか、またどのように変更するかについて、主治医の先生や看護師に相談してください。