自分の気持ちと上手くつきあう
健やかで安心できる生活を送るために、治療を続ける中で感じる様々な気持ちと上手く付き合っていくことについて考えてみましょう。
慢性腎臓病(CKD)とともに生きる生活に自分自身を合わせている間に、さまざまな複雑な感情を経験することは珍しいことではありません。ご自身が感じていることについて、否定することなく率直に受け入れることが重要です。様々な感情を受け入れ、心配事を共有することが、気持ちを前向きにさせてくれる大きなステップとなるでしょう。
さまざまな感情と向き合う
病気や治療による大きな生活の変化によって、さまざまな感情がこみ上げてくることがあるでしょう。感情の波に押しつぶされてしまうような気持ちになるかもしれません。
多くの患者さんが感じている感情についてみて見ましょう。
多くの患者さんは以下のようなさまざまな感情を経験しています。
- 悲しみ
- ショック
- 苦悩
- 拒絶
- 怒り
- 落ち込み
- 恐れ
- 罪の意識
- 受容
透析が自分自身や家族、友人にどのような影響を与えるのか、自分の周囲の人たちに助けてもらいながら自立した生活ができるのかなど、心配なことがあるでしょう。このように不安な気持ちになることは決して珍しいことではありません。精神的につらく、苦しい場合は、家族や友人、また医療チームと話し合い、自分に必要な支援を得られるようにしましょう。
サポートを活用する
あなたは決して一人ではないことを思い出してください。主治医の先生や医療チームのスタッフが様々なサポートを紹介してくれるでしょう。あらゆる支援を最大限に活用するために、一人で悩むのではなく、質問をしたり、症状を報告したり、慢性腎臓病(CKD)について自ら学ぶといったように積極的に行動することで可能性が広がる場合が多くあります。
ご家族や介護者も、精神的な支えとなってくれるでしょう。
まずは医療チームにあなたが感じていることを正直に話すことが大切です。医療チームのソーシャルワーカーや臨床心理士に相談できることもあります。自分ではどうすることもできないと感じている場合も、その想いを主治医の先生や看護師に話してください。それが難しい場合は、地域の公共サービスを利用することもできます。