なんでも相談室

腹膜透析の情報誌「スマイル」

腹膜透析(PD)に関する基本的なこと、日常生活での疑問や不安、今さら聞きにくい質問など、専門の先生がみなさまからの質問にお答えします。

記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。
「なんでも相談室」では、はがきで寄せられた個々の相談についての回答を紹介しています。全ての患者さんに該当するものではありませんので、気になる症状がありましたら、主治医の先生にご相談ください。

2022年

CAPDを始めた当初は1日2回バッグ交換をしていましたが、透析量が足りなくなったという理由で、先月から1日3回になりました。この先、さらに交換回数が増えることもあるのでしょうか?これ以上増えると、昼間に外出しづらくなると心配しています。交換回数が増えるのは仕方がないのでしょうか?

(70歳 女性 PD歴1年2ヵ月)

PDを開始した後も腎臓の機能は徐々に低下していきます。そのため、残っている腎臓の働きに応じて透析量を増やしていく必要があり、透析液の量や交換回数を増やすことになります。
外出しやすいよう昼間の交換回数を減らすには、昼間にイコデキストリン透析液を使用する、または夜間寝ている間に自動腹膜透析装置を用いて透析液を交換するAPDに変更するなどで対応できると思います。APDでは、夜間の透析液量や交換回数を増やすことで、昼間の交換回数を減らすことができます。変更を希望される場合は主治医にご相談ください。

回答者
日本赤十字社愛知医療センター 名古屋第二病院/腎臓内科 副部長 新城 響 先生

日本赤十字社愛知医療センター
名古屋第二病院

腎臓内科 副部長 新城 響 先生

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