なんでも相談室

腹膜透析の情報誌「スマイル」

腹膜透析(PD)に関する基本的なこと、日常生活での疑問や不安、今さら聞きにくい質問など、専門の先生がみなさまからの質問にお答えします。

記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。
「なんでも相談室」では、はがきで寄せられた個々の相談についての回答を紹介しています。全ての患者さんに該当するものではありませんので、気になる症状がありましたら、主治医の先生にご相談ください。

2021年

食欲がなく、吐き気があります。
囊胞が圧迫されているからとの説明を受けていますが、特に午前中の吐き気が強く少量ずつ飲食していても、姿勢を変えた途端に調子が悪くなったりします。
吐き気を止める食事や運動、その他の工夫はありませんか?

(57歳 女性 PD歴8ヵ月)

多発性囊胞腎で腎臓や肝臓の囊胞が大きい場合、おなかの張りや吐き気、食欲不振などの症状を訴える方が多いです。特に日中に透析液がおなかに入っていると、胃や腸の圧迫を強く感じて症状が出やすいようです。食事については軟らかくて消化が良く、おなかへの負担が少ないものを中心に、ある程度時間をかけてゆっくり食べられるとよいと思います。また、便秘はおなかの張りが強くなりやすいため、カリウム値が高くなければ、野菜など繊維の多いものをバランス良く摂取して予防することも大切です。PDの工夫としては、日中に透析液を入れるよりも、夜間に自動腹膜灌流装置で行う透析(APD)の方が、腹圧が上がりにくいとされています。日中の透析液の量を少なめにし、夜間のAPDを多めにするといった調整が可能な場合もあるので、主治医の先生にご相談ください。

回答者
富山市立富山市民病院 腎臓内科部長 大田 聡 先生

富山市立富山市民病院

腎臓内科部長 大田 聡 先生

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