なんでも相談室

腹膜透析の情報誌「スマイル」

腹膜透析(PD)に関する基本的なこと、日常生活での疑問や不安、今さら聞きにくい質問など、専門の先生がみなさまからの質問にお答えします。

記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。
「なんでも相談室」では、はがきで寄せられた個々の相談についての回答を紹介しています。全ての患者さんに該当するものではありませんので、気になる症状がありましたら、主治医の先生にご相談ください。

2021年

PDから血液透析(HD)に変えなければならない状態になると、何か自覚症状が出るのでしょうか?

(64歳 男性 PD歴6年11ヵ月 HD併用2年9ヵ月)

長くPDを行っていると尿量が徐々に減少します。また、腹膜透析液の長期の影響で腹膜に繊維物質が少量ずつ沈着して腹膜が分厚くなり、十分に除水ができない状態に変化(腹膜の劣化)する場合があります。こうした変化のスピードには個人差がありますが、通常5〜8年前後で現れてきます。残腎機能が低下したり腹膜の劣化が進行すると体に余分な水分がたまりやすくなり、手足のむくみが出たり、血圧のコントロールが悪化したり、貧血が進行して息切れが出たりします。また、体に老廃物がたまり、食欲が低下することもあります。このような症状が強くなってきた場合は、PDのメニュー変更で対応できる場合もあります。例えば、今行っていらっしゃるHDの併用もその1つです。それでも何らかの自覚症状が出るようでしたら、HDへの変更も含めてどの方法がよいか、主治医の先生とご相談してみてください。

回答者
富山市立富山市民病院 腎臓内科部長 大田 聡 先生

富山市立富山市民病院

腎臓内科部長 大田 聡 先生

なんでも相談室「2021年」へ

なんでも相談室

快適な腹膜透析ライフのための情報誌「スマイル」

巻頭特集

巻頭特集

腹膜透析(PD)患者さんに役立つ特集記事です。

患者の達人

患者の達人

腹膜透析(PD)と共に自分らしく暮らす患者さんをご紹介します。

患者さんからのメッセージ

患者さんからのメッセージ

腹膜透析(PD)で自分らしく過ごす皆さんからのビデオメッセージ。

健康簡単クッキング

健康簡単クッキング

季節の食材を使った簡単でおいしい腹膜透析(PD)患者さん向けの料理をご紹介します。

なんでも相談室

なんでも相談室

専門の先生がさまざまな悩みにお答えする相談コーナーです。

クローズup PDホスピタル

クローズup PDホスピタル

腎臓病治療や腹膜透析(PD)に取り組む病院をご紹介してます。

自由広場

自由広場

皆様からのお便りや耳より情報などを掲載するコーナーです。

バックナンバー

バックナンバー

腹膜透析の情報誌「スマイル」のバックナンバーをご覧いただけます。