なんでも相談室
腹膜透析の情報誌「スマイル」
腹膜透析(PD)に関する基本的なこと、日常生活での疑問や不安、今さら聞きにくい質問など、専門の先生がみなさまからの質問にお答えします。
記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。
「なんでも相談室」では、はがきで寄せられた個々の相談についての回答を紹介しています。全ての患者さんに該当するものではありませんので、気になる症状がありましたら、主治医の先生にご相談ください。
2020年
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新型コロナウイルスが心配で、外に出る機会が減りました。
運動不足はよくないとは思いますが、どのような影響があるのでしょうか?
室内でもできるよい運動があれば教えてください。(72歳 女性 PD歴2年2ヵ月)
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辻本先生
高齢の患者さんは運動不足になると筋肉量が減ってしまい、サルコペニアになる可能性があります。サルコペニアとは、加齢や病気のため筋肉量が減少し、全身の筋力および身体機能が低下した状態を指します。サルコペニアになると、さまざまな合併症が生じやすくなります。筋力を維持するためには、室内でもできるだけ体を動かすことをお勧めします。竿谷さん
ストレッチや椅子に座って行うラジオ体操など、室内でもできる運動があります。当院のリハビリテーション科では、4〜5月の外出自粛期間中に体力低下を予防するための体操を紹介したチラシを作成しました(図)。そこでは、立って行う運動としてはスクワットやつま先立ち、足踏みを、座って行う運動としては膝伸ばしやもも上げ、かかと・つま先上げを推奨しています。
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社会医療法人愛仁会 井上病院
院長 辻本 吉広 先生
看護部 PD・訪問看護 竿谷 留美 さん