なんでも相談室
腹膜透析の情報誌「スマイル」
腹膜透析(PD)に関する基本的なこと、日常生活での疑問や不安、今さら聞きにくい質問など、専門の先生がみなさまからの質問にお答えします。
記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。
「なんでも相談室」では、はがきで寄せられた個々の相談についての回答を紹介しています。全ての患者さんに該当するものではありませんので、気になる症状がありましたら、主治医の先生にご相談ください。
2020年
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カテーテル出口部のじゅくじゅくがなかなか治りません。何かよい方法はないでしょうか?
(54歳 男性 PD歴2ヵ月)
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出口部がじゅくじゅくした状態は、カテーテルと皮膚がすれ合うことで起こる刺激により生じやすくなります。出口部周囲に赤みや腫れがあり、中から膿がにじみ出るようであれば、抗菌薬での治療が必要となる可能性がありますので、主治医の先生に相談してください。出口部周囲に赤みや腫れがないようであれば、出口部周囲の皮膚を清潔に保ち、カテーテルをしっかりと固定することが大切です。出口部を泡立てたせっけんで洗った後に、清潔なタオルで水分を拭き取り、出口部の消毒を毎日行ってください。また、出口部から約1~2cm離れた部分のカテーテルをテープで固定し、カテーテルと出口部のピストン運動によるすれを防いでください。
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藤田医科大学病院
腎臓内科 講師 小出 滋久 先生