なんでも相談室
腹膜透析の情報誌「スマイル」
腹膜透析（PD）に関する基本的なこと、日常生活での疑問や不安、今さら聞きにくい質問など、専門の先生がみなさまからの質問にお答えします。
記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。
「なんでも相談室」では、はがきで寄せられた個々の相談についての回答を紹介しています。全ての患者さんに該当するものではありませんので、気になる症状がありましたら、主治医の先生にご相談ください。
2019年
-
最近、フライなど油を使った料理を食べた後に2回ほど排液が濁りました。それはなぜなのでしょうか？
（50歳 女性 PD歴3ヵ月）
-
脂肪を多く摂取することに伴う食事性の排液の濁りは、PD液中に蛋白、脂質が認められることによります。しかし、静脈の中に直接、脂肪乳剤を注入しても排液は濁りません。そのため、腸や血液の中の蛋白や脂質が腹腔内に漏れ出すわけではなく、脂肪の多い食事を摂取することにより、リンパが腹腔内に漏れ出すと考えられています。
排液の濁りは、見た目だけでは感染による腹膜炎と区別することはできないので、排液が濁った場合にはすぐにかかりつけの病院に相談してください。
- 回答者
-
貴生病院
副院長 門田 智香子 先生
