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腹膜透析の情報誌「スマイル」

腹膜透析(PD)に関する基本的なこと、日常生活での疑問や不安、今さら聞きにくい質問など、専門の先生がみなさまからの質問にお答えします。

記事の内容、執筆者の所属等は発行当時のままです。
「なんでも相談室」では、はがきで寄せられた個々の相談についての回答を紹介しています。全ての患者さんに該当するものではありませんので、気になる症状がありましたら、主治医の先生にご相談ください。

2018年

1日4回バッグ交換をしていますが、昼間の外出が思うようにできないときがあり、時間に追われている感じがします。夜間自動的にバッグ交換する機械を使う方法があると聞きましたが、変更することはできるのでしょうか?

(72歳 男性 PD歴1年3ヵ月)

自動的に透析液を交換する自動腹膜灌流装置(サイクラー)を用いた自動腹膜透析(automated peritoneal dialysis:APD)は、夜間睡眠中に透析液を自動的に3〜5回交換する方法です。昼間のバッグ交換が必要なくなり、時間に余裕が生まれ、外出や仕事などの自由度が上がります。また回路の接続が1日1回となることから、感染の機会が減るともいわれています。欠点は、夜間の注液・排液が、寝返りなどによるチューブの閉塞でスムーズに行われないと警報が鳴り、睡眠が妨げられることがあることです。APDを行うには、装置の準備と操作を習得する必要がありますが、トレーニングを受ければ覚えられるシステムになっています。日本ではPD患者さんの約40%がAPDを行っています。一度、担当の先生に相談されることをお勧めします。
*:日中のバッグ交換が必要な場合もあります。

回答者
静岡済生会総合病院 腎臓内科 部長 戸川 証 先生

静岡済生会総合病院

腎臓内科 部長 戸川 証 先生

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