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腹膜透析(PD)患者さん向けの料理をご紹介します。
※食事制限の内容はお一人お一人異なります。ご自身の制限内容に合わせて調整しましょう。
味付けや食べ方を工夫することで塩分を減らしてもおいしく
暑い夏は食欲が減退しがちですが、冷たいそうめんは喉越しが良く、食欲がないときでも食べやすい料理です。生地に塩が使われている麺類は減塩が難しいイメージがありますが、味付けや食べ方を工夫することで塩分を減らしてもおいしく食べられます!
献立の解説
そうめんのつけだれは、ベース(麺つゆ+豚ひき肉)に香味、酸味、旨味を加え、3種類の味にアレンジしました。味に変化をつけることで飽きずに食べられます。塩分摂取量を減らすため、つけだれは飲まずに残しましょう。また、味が薄まらないように、麺の水気はしっかりと切ってから盛り付けましょう。夏野菜のゼリー寄せは、さっぱりとしていて暑い夏にぴったりの1品。お好みの野菜を使ってもよいですし、ゼリーをジュレ状にすると見栄えもアップします。フローズンブルーベリーヨーグルトは、材料を混ぜて冷凍庫で固めるだけと簡単で、シャーベットのような食感が楽しめます。冷凍のブルーベリーを使えばさらに手軽につくれます。
1人分の総栄養価
※3種の味変わりそうめんの食塩量はたれ60%破棄として計算
作り方
材料(2人分)
- そうめん(乾燥)…200g
- 麺つゆ(ストレート)…200g
- 豚ひき肉…60g
-
1)スパイシーカレーだれ
ナス…60g
油…大さじ1
カレー粉…小さじ1/4
水…大さじ2
-
2)コク旨豆乳だれ
豆乳…大さじ2
長ネギ…20g
練りごま…大さじ1弱
糸唐辛子…適量
-
3)さっぱり旨辛だれ
キュウリ…20g
酢…小さじ1
ラー油…小さじ1/4
水…大さじ2
作り方
- ①ナスはヘタを取り縦半分に切った後、斜め切りにする。キュウリは細切りにする。長ネギは千切りし、白髪ネギにする。
- ②弱火で豚ひき肉を炒め(炒めることでひき肉から油が出ます)、麺つゆを加える。
- ③②を3等分にし、それぞれ1)、2)、3)とする。
- ④中火で熱したフライパンに油をひき、ナスを炒める。1)に水とカレー粉を加えて弱火にし、沸騰したら火を止め器に盛る。
- ⑤2)を弱火にかけ、豆乳、練りごまを加える。沸騰したら火を止め器に盛り、白髪ネギと糸唐辛子を添える。
- ⑥3)に水と酢を加え器に盛る。キュウリを添えてラー油を回しかける。
- ⑦そうめんを表示の時間に従って茹で、1人前を1/6程度ずつフォークに巻き付けて皿に盛る。
ワンポイント
つけだれは中華麺やうどん、蕎麦にもよく合います。3種類つくるのが大変な場合は、③で取り分けずに好みの種類のつけだれの調味料を3倍にし、1種類としてつくるとよいでしょう。また、豚ひき肉を鶏肉に代えるとさっぱりとした味わいになります。麺つゆは旨味がしっかりとしていますので食材との相性も良く、トッピングを自分流にアレンジしても楽しめます。
材料(2人分)
- ヤングコーン※…20g(※コーンでも可)
- ミニトマト…20g
- アスパラガス…40g
- 粉ゼラチン…小さじ1/3
- 水…大さじ1弱
- ★コンソメ…ひとつまみ
- ★塩…ひとつまみ
- ★こしょう…少々
- ★水…40g
作り方
- ①ヤングコーンは2分ほど茹でて4等分に切る。アスパラガスは根元側の固い部分をピーラーで剝き、2分ほど茹でて4等分に切る。ミニトマトはヘタを取り、半分に切る。
- ②水に粉ゼラチンを加え、ふやかす。
- ③耐熱容器に★を入れ600Wの電子レンジで30秒加熱し、②を加えて溶かす。
- ④器に①の野菜を盛り付ける。③のゼラチン液を流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
ワンポイント
減塩のためゼリー(コンソメ)の量を少なくしています。鍋で加熱するとすぐに水分が蒸発してしまい、仕上がりの固さが安定しません。電子レンジを活用することで蒸発を防ぐことができ、簡単においしいゼリー寄せをつくることができます。
材料(2人分)
- ヨーグルト(加糖)…100g
- ブルーベリー…30g
作り方
- ①材料を保存袋に入れてよく揉み、平らになるようにしてバットに載せる。
- ②①を冷凍庫で5時間ほど凍らせる。
- ③②を冷凍庫から出して揉み、器に盛る。
ワンポイント
冷凍マンゴーやパインなど甘みの強い果物を使う場合は、無糖のヨーグルトに代えると味のバランスが取れます。
東京慈恵会医科大学附属柏病院
- 監修
- 腎臓・高血圧内科 診療部長 池田 雅人 先生
- 栄養部 課長 湯浅 愛 先生(管理栄養士)
- 指導
- 栄養部 糸田 涼 先生(管理栄養士)
- 栄養部 池田 優衣 先生(管理栄養士)
左から池田先生、糸田先生
巻頭特集
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