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腹膜透析(PD)患者さん向けの料理をご紹介します。
※食事制限の内容はお一人お一人異なります。ご自身の制限内容に合わせて調整しましょう。
鮭やさつま芋、りんごなど秋らしい食材を使ったメニュー。
鮭やさつま芋、りんごなど秋らしい食材を使ったメニューです。身近な食材や調味料で作れますのでぜひお試しください。
献立の解説
さつま芋ご飯はさつま芋の甘味、昆布と日本酒の旨みが利いた一品です。
鮭のポン酢焼は塩鮭ではなく生鮭を調味することで、食塩量を抑えることができます。最後にすだちを搾ると爽やかな味わいになります。すだちはレモンでも代用できます。
小松菜とえのき茸の和え物はごま油と白ごまでコクを出すと、しょうゆの量を控えめにしてもおいしくいただけます。お好みでラー油を数滴加えてもよいです。
揚げにんじんはしょうがとにんにくの風味が、食塩に代わるアクセントになります。
作り方
材料(2人分)
- 米…150g(1合)
- さつま芋…80g
- 日本酒…30g(大さじ2杯)
- 塩…0.6g(小さじ約1/8杯)
- だし昆布…2g(長さ5cm×約1枚)
作り方
- ①米を洗って炊飯器に入れ、1合分の目盛まで水を入れる。
- ②さつま芋を1cm角に切り、水にさらし何回か水を換えて水が濁らなくなったら①に加える。
- ③酒、塩、だし昆布を加えたら軽く混ぜて炊く。炊き上がったら全体を混ぜ、茶碗に盛り付ける。
材料(2人分)
- 生鮭…120g
- ポン酢…12g(小さじ約2杯)
- すだち(付け合わせ)…40g(2個)
作り方
- ①鮭の水気をペーパータオルなどで拭き取り、1切れが30gになるように切り分け、ボウルに入れる。
- ②①にポン酢を加え、冷蔵庫に10分ほど入れておく。
- ③魚焼きグリルまたは薄く油をひいたフライパンで②の鮭を焼き目が付くまで焼く。皿に鮭を2切れずつ盛り付け、半分に切ったすだちを添える。
材料(2人分)
- 小松菜…140g
- えのき茸…60g
- しょうゆ…4g(小さじ2/3杯)
- ごま油…6g(大さじ1/2杯)
- 白ごま…4g(大さじ約1/2杯)
作り方
- ①小松菜の根元を切り落とす。えのき茸は石づきを切り落としてから、ほぐす。
- ②①を3~4cmの長さに切り、沸騰した湯でゆでて、ざるに揚げる。水気をしっかり絞る。
- ③ボウルに②を入れ、しょうゆとごま油、ひねりつぶした白ごまを加え混ぜ、器に盛り付ける。
材料(2人分)
- にんじん…100g
- おろししょうが…3g
- おろしにんにく…3g
- しょうゆ…2g(小さじ1/3杯)
- 小麦粉…7g(小さじ約2杯)
- 揚げ油…適量
作り方
- ①にんじんを厚さ1cm程度、長さ4~5cmの拍子切りにする。
- ②①におろししょうが、おろしにんにく、しょうゆを加え混ぜ、小麦粉をまぶす。
- ③約170~180℃に熱した油で軟らかくなるまで揚げる。
- ④油を切り、器に盛り付ける。
材料(2人分)
- りんご…200g(1個、芯を除いたもの)
- 有塩バター…6g
- グラニュー糖…8g(小さじ2杯)
- レモン汁…4g(小さじ1杯弱)
作り方
- ①りんごを4等分に切って芯を除く。
- ②フライパンを中火で熱し、バターを入れて溶けたら①を皮目を上にして加える。バターが全体に行き渡るように絡んだらグラニュー糖を加える。
- ③水大さじ2杯を加え、蓋をして弱火で7分ほど軟らかくなるまで蒸し焼きにする。焦げ付かないように途中でフライパンをゆする。
- ④蓋を取り、水分を飛ばしてりんごの表面がきつね色になるまで中火で焼く。最後にレモン汁を加え、全体になじませたら器に盛り付ける。
日本赤十字社医療センター
- 監修
- 腎臓内科 部長 石橋 由孝 先生
- 腎臓内科 上條 由佳 先生(PD腎不全外来総括)
- 指導
- 医療技術部 栄養課 課長代理 山邊 志都子 先生(管理栄養士)
- 医療技術部 栄養課 大林 梨花 先生(管理栄養士)
大林先生(写真左から3人目)と栄養課の皆さま
巻頭特集
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